魚子さんのお引っ越し

ごきげんよう。
わたくしエレガント枠の魚子。

突然ですけれどもわたくし、落ち込んでおりますの。
わかります?
ここ、オーナーに与えられたわたくしの家ですの。
皆がフラワーガーデンというおしゃれでエレガントな一角に住んでいるというのに…
わたくしだけ!グレンの草原地区!
それも
「グレンの福引きのためにここに住んでて。」
というオーナーの一存で…。

「まーまー魚子さん、これまでピピィアンヌからもらった無課金ドレアだったけどえれがんと()な服あげるからさ。」

エレガントな服…?。欲しい…。
「どう?」

エレガントですわー!!!
蝶の羽も素敵!!

「じゃぁ引き続きグレンでよろし」
いやです!!!!

いやですー!!このお衣装と草原地区はあっておりません!

「えー。地価はグレン草原の方がフラワーより遥かに高いんだよー?」

そういう問題ではございません!
私のイメージにそぐわないのです!

「ま、まぁ他のみんなと自分で交渉してくれ。じゃ。」

交渉…。いいでしょう。私の美しさを前に誰もが大喜びで土地を差し出すはず。

フラワーに引っ越しますわよー!!
わんこ『あれー魚子さんだ~。』

ごきげんようワンコ。あなたの土地よこしなさい。

わんこ『え、無理ー!!ここは民宿で厩なのー!』

…犬にはわたくしの美しさが理解できないのも仕方なくてよ。
次いきましょう。
あら?もう暗くなってるのに子供がいるわ。

プク子『ママのお迎えまってるぷくー。』

あら、じゃあここはあなたのおうちじゃないのね。

プク子『ここはプクプクようちえんぷくっ。』

む…幼稚園に出ていけなんて世間体が悪くてよ。
ここの土地は諦めましょう。
次よ次こそ!
姫子『きーーーー!』

何かしらこの子…。

姫子『きいてよきいてよ!!おとぎ話の家っていう可愛い家キット、姫子に頂戴ってお願いしたのにオーナーが!無理ってー!』

だってあなたの土地Mじゃない。
あの家キットはS土地用よ。

姫子『そうなの!だから同じ地区のS土地にお店作ろうとしてる姉に交換しようってお願いしたら鼻で笑われて一蹴されたの!きーーーーーー!!』

あら、そうなの。
他のS土地も民宿だったり幼稚園だったりでうつせなさそうだし…
あら、あと一個S土地あるじゃない。

姫子『家建ってないし会ったことすらなくて交渉できないのよ!』

よろしくてよ。私が交渉するわ。
あなたはS土地に引っ越す。
私は今あなたが住んでるM土地をもらう。
よろしいわね?

姫子『いいけど本当に会えないわよ!』

エレガントな私は運も良いのよ。
昨日も1等のウィングあたったし。
きっと会えるわ。あら…?
もしもし

ドワ子『…はぁ…。』

もし?

ドワ子『あ…?ん…何さね。』

あそこのS土地の方かしら?

ドワ子『そうさね。でもお金なくて家建てられないのさ…。オーナーは自分で稼げって。
あたい職人なんもやってないのにさ…。』

まぁ!もしそちらの土地をお譲りいただけるなら!
グレン草原に土地と家を用意しましてよ?

ドワ子『グレン草原だって?!人気エリアじゃないか!!いいのかい…?おまけに家まで?!』

よろしくてよ。わたくしお金持ちですの。

ドワ子『ああ…!ほんとだねお金持ちのオーラで蝶の羽までみえるよ!!』

おほほほほほ!やっとわたくしのエレガントさを理解できるものに会えましたわ。
これで交渉成立。
さっそく姫子に引っ越してもらって…
じゃん!
無事フラワーガーデンのM土地ゲットですわー!
交渉に時間がかかってしまい夜遅くになってしまいましたが。
ハウジングはまた今度ですわね。
わたくしらしいエレガントなお庭と内装を作らなくては。
そうそう後日ペットも買い始めましたのよ。
わたくし程のエレガントな魚族にもなると、ペットにもこだわりましてよ。
わたくしにふさわしいクイーンの名を冠したモーモンですわ。
満足ですわー!

ではまた!ごきげんよう!

白雪家劇場

ドラクエⅩ~2アカ10キャラの日常~